大衆社会心理学ガイド

日本で見られる偏見

日本で見られる偏見

血液型に基づく人間蔑視という偏見は、
日本国内でもみられます。

 

1900年ごろ、ABO式の血液型が、
ウィーン大学のラントスタイナーと
その弟子たちによって発見されました。

 

その頃、ヨーロッパには、日本人をはじめとする黄色人種を警戒する
「黄禍論」が流行していました。

 

この黄禍論とは、黄色人種は
災いの源だとする思想です。

 

このヨーロッパでの流行が、人種差別になり、
その後血液型と結びつくことになります。

 

血液型が発見されると、ドイツやオーストリアの学者たちは、
人間やそのほかの動物の血液型を積極的に調査し始めました。

 

その結果、ヨーロッパの白人にはA型が多く、
ゴリラやチンパンジーなどの高等な猿類にもA型が多く、
日本人や中国人にはB型が多く、
四足哺乳類にもB型が多いことが分かりました。

 

そこで、B型は劣等であり、
そういった人種が白人の権益を侵害するのはとんでもないことだという
考えに発展したのです。

 

その後、このB型蔑視の人権差別論は、
血液型の知識と共に、オーストリアに留学していた日本人医師によって
日本に伝えられました。

 

その医師も、この差別論には疑問を持っていたのですが、
日本のかつての陸海軍の軍医たちの反発は特に強く、
この軍医たちは、血液型性格(気質)の研究を躍起になって行うようになりました。

 

その後、血液型性格(気質)に関する問題は、
東京女子高等師範学校の教授によって研究され、
アンケートを通して、O型とB型は能動的であり
A型とAB型は受動的、
そして、各血液型についての気質的特徴をまとめました。

 

さらにその後、目黒澄子・宏次夫妻が「人間関係論」を発表し、
能見正比古によって「血液型人間学」という学問を作り出していますが、
いまだにこの偏見は消えていません。


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